皆さんこんにちは素肌美人の管理人です
今回は少しテーマを変えて化粧品の作り方について私の知る限りで、化粧品好きな方に
分かりやすく話していきたいと思います
ちなみに皆さんは化粧品、例えば化粧水など作ったことはありますか
私も昔は作ったことありますが今思えばあまりお勧めはできません
なぜなら、きちんとした現場で作られていないものは、雑菌など混入している可能性もあり、もし水にしてもただの水を使用している場合、これまた雑菌が湧いてしまうからです。
防腐剤を入れれば良いという問題でもないんですね
では話を戻し、今と昔の化粧品の製造方法についてお話していきたいと思います
まず昔の製造方法についてですが、イメージとしてはラーメン屋などにある寸胴のような100k缶を使用して作っていました
↑寸胴のイメージ
そこに各原料を入れ、攪拌し加熱します。ちなみに加熱はコンロで行います。
焦げないよう木ベラでお世話をし、規定の温度まで加熱します
規定の温度まで達したら状態を見て、最後に有効成分を投入して攪拌します
これが一般的ではありますが、例えばクリームなど乳化する場合は少し製造方法は変わってきます。
まず寸胴に油系の原料を投入し、コンロで規定の温度まで加熱します。
それと同時に隣では精製水を煮え立つまで沸騰させます。
油系側が規定の温度に達したらいよいよ乳化させるんですが、これがまた一苦労なんです
5kほどのステンビーカーを使い、
↑ステンビーカー イメージ
沸騰させたお湯を何杯か掬い、湯系側に投入します。すかさず木ベラで攪拌し、また掬ってと繰り返すのですが、乳化には時間が掛けられないため、手早く行います。
時には手にかかってしまったりするのですがもうすでにクリーム状になっているため熱がこもりとても熱いです
その後冷却する流れになるのですが、まさに職人技といった感じでした
昭和の製造方法は大体がこのような感じなのですが、あまり化粧品といったイメージのしない作り方ですよね
では次に、現在はどうなってきたかお話したいと思います
まず秤量については同じです。もちろん場所によって秤量方法は違うと思いますが、大体は1原料1ジョッキ(ステン)で秤量します。原料にも大きく分けて水系、油系、有効成分(エキス)とあるので、それぞれ秤量します。
この時代になってくると、寸胴に秤量ではなく1トン以上といった大きな釜を使うことになるので製造量も増えてきます
釜 イメージ
まず、水系と油系はそれぞれの釜がありそちらに投入し、加温していきます。
規定の温度に達したらそれぞれの水系の釜と油系の釜を乳化用の釜に移し(ホースを通って)乳化させていきます
もちろん、手作業ではなくパネル操作によって、攪拌していきます。
最後に有効成分を入れて終わりになります。
以上になりますが、少しはイメージはつきましたか
化粧品の作り方ってどんな感じだろうと気になっている人もいたので書かせて頂きましたか、少しでもイメージがついてもらえたら嬉しいです
化粧品業界も商品だけでなく作り方も進化していっているんです。作り方がわからないより、少しでも流れや物を作る苦労を分かっていた方が商品の魅力って感じやすいですよね
化粧品の工場は大阪や福岡に多いんですが、場所によっては工場見学も一般参加可能で
行っています。都内であれば花王の工場が有名だと思います
もし少しでも興味を持って頂けたなら一度足を運んでみては如何でしょうか